2019年05月26日

東京オリンピック関連の出願・登録商標一覧(2019年5月)

 オリンピック関連の出願・登録商標一覧を1年ぶりに改訂しました。

 暇に任せて始めた半分趣味の作業でしたが、
 こうして年に1回でも改訂すると、過去の状況との比較ができ、
 非常に重要なことがわかったりします。

 過去の状況は、以下を参照してください
 ●2015年11月初版http://patent-japan.sakura.ne.jp/page-98.html
 ●2016年7月改訂版http://patent-japan.sakura.ne.jp/page-114.html
 ●2018年5月改訂版http://patent-japan-article.sblo.jp/archives/20180513-1.html

 IOCファミリー内で、
 @組織委員会が出願・登録を一手に引き受けて、
 A組織委員会への登録商標の移転・集中が進行しています。

 この状況から、以下のことが言えます。

組織委員会の多くの商標登録は無効である可能性が高い
 商標法(4条1項6号、4条2項)は、
 非営利公益事業を行う者以外の者に、
 非営利公益事業を表示する商標の登録を認めていません。

 オリンピック競技大会はIOCが主催者であり、
 組織委員会は、IOCから大会の運用を委任された
 東京都とJOCが共同設立した単なる大会代行者(エージェンシー)
 にすぎず、大会主催者ではありません。

 従って、組織委員会によりなされた、
 多くのオリンピック競技大会の表示商標の出願は、
 非営利公益事業を行う者以外の者による出願ですから、
 商標法4条2項により登録を受けることができないはずです。

 従って、組織委員会の多くの登録商標は、
 無効理由を抱えている可能性が非常に強いと思われます。

組織委員会の多くの登録商標は移転できない可能性が高い
 商標法(24条の2第2、3項)は、
 非営利公益事業を表示する登録商標の移転を、
 事業と共に一般承継する以外には認めていません。

 従って、組織委員会は現に所有する大量のオリンピック関連登録商標を、
 大会終了後にはIOCに移転すると言っていますが、
 そのようなことが簡単にできるはずがありません。

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 などということを考えながら、
 オリンピック関連商標を見てみましょう。

 今回は、おまけに、『五輪』を含む商標も検索してみました。
 これもいろいろと考えさせてくれるのですが、また別の機会に。

 なお、あくまでも筆者の趣味の範囲で作成していますので、
 作成中の疲労等により誤記も多数ある可能性があります。
 引用等されるにあたっては、
 必ず正誤を確認した上で作業して下さい。

《検索条件と検索結果》

20190518検索条件.jpg

《出願人又は権利者が組織委員会》


《出願人又は権利者がJOC》


《出願人又は権利者がIOC》


《出願人又は権利者がカナIOC》


《『五輪』を含む出願商標又は登録商標》

posted by Dausuke SHIBA at 15:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 五輪

2019年05月18日

論文『オリンピック知財のライセンス活動の商標法上の位置付け』がネット公開

 弁理士会誌「パテント」2019年3月号に掲載された私の論文が、
 弁理士会HPの刊行雑誌サイトに掲載されました。

 私のオリンピック知財関係の4つの論文は、
 いずれも同サイトに掲載されていますので、
 お時間のあるときにご一読下さい。

●『オリンピック知財のライセンス活動の商標法上の位置付け』
 パテント2019年3月号
 https://system.jpaa.or.jp/patent/viewPdf/3208

●『開催都市契約とオリンピック知財の活用』
 パテント2018年9月号
 https://system.jpaa.or.jp/patent/viewPdf/3071

●『オリンピック憲章の資産権利規則の試訳に基づく論考』
 パテント2017年8月号
 https://system.jpaa.or.jp/patent/viewPdf/2881

●『公益性の観点からみた東京オリンピックのロゴ等の知財管理』
 パテント2016年6月号 https://system.jpaa.or.jp/patents_files_old/201606/jpaapatent201606_061-073.pdf

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 ところで、私は、先週、パテント誌に、
 今回ネット公開された論文の続編となる新たな論文を投稿しました
 (今後査読を経て問題なければ本年夏頃に掲載されそうです)。

 IOCファミリーによるオリンピック関連登録商標の違法ライセンス問題は、
 論文『オリンピック知財のライセンス活動の商標法上の位置付け』
 で指摘したことに端を発し、
 国会質疑及び新聞報道を経て公となり一定の社会的関心を呼びました。
http://patent-japan-article.sblo.jp/article/185887349.html

 しかし、当のIOCファミリーと知財関係者は、
 本問題に真剣に向き合っているとはいえず、
 ますます深みに入ってしまい身動きできなくなっているように
 私には見えます。

 私は、IOCファミリーと知財関係者が本問題に真剣に向き合えば、
 本問題は解決すると考えており、投稿した論文では、
 本問題が、今般成立した通常使用権許諾禁止条項を削除した改正商標法
 で解決できるほど生易しくはなく、
 それではどうしたら本問題を解決できるのかについて正面から論じました。

 知財コンサルティングの観点から様々な側面について分析していますが、
 おいおい、ブログでも、
 分析した側面を選んでトピック的に論じてみたいと思っています。
posted by Dausuke SHIBA at 10:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 五輪

2019年04月30日

バッハIOC会長への手紙(参考和訳)

 平成から令和に跨って、我国で大々的にしでかしてしまった、
 IOCファミリーによるオリンピック関連登録商標の違法ライセンス
 の問題に、しっかり向き合って、解決に向けて努力して欲しい旨の
 2019年4月21付のOpen Letterを、バッハIOC会長に郵送し、
 郵送した原文を公開しました。
http://patent-japan-article.sblo.jp/article/185928346.html

 今回、原文の参考和訳を挙げましたので原文の理解の一助にして下さい。


バッハIOC会長への手紙 / 参考和訳
五輪は違法ライセンス.png

Twitterにも掲載しました。
https://twitter.com/Patent_Japan

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 本日(4/30)、東京都の広報誌が新聞に挟んでありましたが、
 違法ライセンス登録商標を付した広報誌で令和を祝福ですか・・・
20190430東京都広報誌.jpg
posted by Dausuke SHIBA at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 五輪